1216 数字の奇跡



寺尾さんの

夕間暮れ。

大好きな曲だ。

これを流しながら

ひとつ

聞いてほしい話がある。




夏の終わり頃の話だ。


当初は、

秋口にライブを開催しましょう、と

寺尾さんと話をしていたのだった。


ところが

僕の始動が遅かったせいか

候補のソノリウム、既に

10月11月の週末は、予約が埋まっていた。


ただ、その時

12月16日の日曜日、キャンセルが出そうですよ

まだ正式決定ではありませんが

という話を、ソノリウム側から耳にする。


12月16日、ずいぶん先になってしまうが

年の瀬も迫ってきた冬のソノリウムで

寺尾さんのワンマンライブ、

悪くないなぁ、くらいに思ってた。


結局正式にキャンセルが出て

寺尾さんと日程の最終調整をして

すぐに仮で押さえる。

予約金を支払い、

12月16日に

ソノリウムラヂオ、正式に決定。






その数ヶ月後の

母親と僕の会話。



「お父さんの三回忌が、ちょうど日曜日だから

その日でいいかな、12月16日。」


「あ、ごめん。その日は、

大事な予定を入れてしまったから

法事は前日か、前週の日曜日にできるかな。」


「あら、そうなの、困ったわ…」


(結局、三回忌法要は12月9日になる)







母親とのやりとりの数日後、

僕は、

「愛し(かなし)日々」(寺尾さんの著作)を再読していて

12月16日の不思議に、ようやく気付く。



振り返れば

僕が寺尾紗穂のライブに初めて触れたのが

2009年の12月16日。

渋谷の7th Floorだ。


「愛し日々」によれば、

寺尾さんは、この日初めて

「骨壺」を披露して

寺尾さんは、寺尾さんの間近の方との

「骨壺」をめぐって、不思議な体験をしている。

(「愛し日々」に書かれています)



そして

僕は「骨壺」に感電した。



そのちょうど一年後

2010年12月16日。

僕の親父は、この世から旅に出た。



そのことは

一年前の「骨壺」のこととともに

ここに書き記している。

http://d.hatena.ne.jp/onbinpa/20101220


その数日後、

僕は生まれて初めて、

「骨壺」を抱いた。





そして。



何かに導かれるように


2012年12月16日に

ソノリウムラヂオが決まった。

これらの事柄がすべて自分の中で繋がった瞬間、

軽い悪寒が走った。



僕は親不孝なので

2年前に亡くなった親父の命日が

まったく頭に入っていなかった。


が、親父の三回忌のこの日に

寺尾紗穂のライブを開催する。





まあね、

それだけの話なんだけど。

奇跡です、僕にとっては。






予約、まだまだ受け付けています。

こちらまで。


namazu@kve.biglobe.ne.jp(ジョー長岡)