金沢、富山の歌旅 1


2週間前の出来事ですが。


ツアー当日朝。

前夜は、夜遅くまで荷造りやらダラダラしてたのだが

きっとまあまは、

落ち着かない僕を見てて

何かを察知していたのだろう。

朝、目を覚ますと、

目の前に顔があって

じっっと、僕を見ていた。

驚いたのなんの。

そのくせ、出かけるときは、

玄関まで見送りもせず(仕事の時は見送ってくれる)

いたってマイペース。

ま、見送られても寂しいだけで困るけどね。

行ってきます。




今回のツアー、

ローリンに声をかけてもらって、

その後、夏子さんの同行も決まる。

最強の三人。笑

東京駅で「Maxとき」に飛び乗って

最初のサプライズ。


夏子弁当。

朝から冷えたビールと

手作りのご馳走と(美味かった!)。

言うことなしのスタート。

越後湯沢で、北越特急「はくたか」に乗り換え。



越後湯沢を越えると

新潟の田園風景の中を疾走する。

はくたか」はこの区間

特急列車としては国内最高の速度を出す。

もう少し経てば、黄金色の稲穂で

あたり一面…なんだろう。

米どころ、新潟。

一度ゆっくり訪ねてみたい。




東京から4時間弱の旅。

金沢着。

少々オネムのジョー。




今回、二日目のライブを仕切ってくれる

ろくたんさんが駅で待ち構えていてくれた。

ろくたんさんのナビで、まずは21世紀美術館へ。


ろくたんさん。

僕と同質の

何かを感じます。。笑



金沢21世紀美術館、通称「21び」。

とても居心地のいい空間。

金沢という歴史ある町の真ん中に

国内外の現代美術の新しい感覚を展示し

新しいものと古いものの融合に

如何なく挑む姿勢。

いきなり金沢の品格と底力を

見せつけられた。

時間があったら、ゆっくりと廻りたい箱。



古い金沢代表、兼六園

やはりちょっと覗こうということで

入園。

かつては、

たったひとりの殿様のために

作った庭。

デビルマンの根っこ。


その後、近江町市場内を散策して

いざ、メロメロポッチへ。



梅原ヨシヒロさんの企画、「山模様」。

この日の出演者。

左から、杉野清隆君。

ストレートなフォークロックを歌う。

以前高円寺に住んでいて

出没ポイントを聞くに

間違いなくどこかですれ違ってる。笑

彼は茶道に精通しており

終演後、しきりに僕に茶道を習うよう、薦めてきた。

「ジョーさんは必ずハマるよ、茶道。」

まずは、漫画「へうげもの」を教えてもらう。



隣が、たちなみえみさん。

彼女の歌世界、驚いた。

ギターの変則チューニングや独特な歌世界、

それでいて、喋りは金沢弁丸出し。

表現している、というよりも

彼女が勝手にギターと歌で遊んでいる、という感覚。

箱庭を作って、ままごとをしているような歌世界。

素晴らしかった。



そして、この日の主催、梅原ヨシヒロさん。

数年前に実家の富山に帰り

地元でライブの活動を続けている。

時折東京でも演奏をしているようだ。

数年ぶりにヨシヒロさんの歌世界に触れたが

以前よりぐっと深化している。

「マルレーンの手紙」で泣いた。

こんな音使いで、

こんな体温で

弾き語りをする人を

僕は知らない。





そういえば、ヨシヒロさんが

「山模様」フライヤー用に

僕のプロフィールを考えてくれた。

それを紹介したい。


ジョー長岡

ギターによる弾き語り。

シンガーソングライター。

古いラジオから聞こえてくる音楽のように

遠い自分を確認させてくれる。

だから明日も大丈夫。


素敵なプロフィールに心から感謝。



ローリンの出番で、

「晩秋」と「さすらい」でピアノを弾く。

もう何百回聞いたかわからない、阪本さんの歌。

旅先では旅先の歌の顔が、

ひょっこりと現れるからオモシロイ。

「RIVER」っていい曲だ。



この日の僕のセットリスト。

1 猫背

2 あじさい

3 愛について(友部正人

4 電車

5 稲妻





5人によるギターの弾き語りによる共演だったが

皆、その世界が独自で

バラバラで、

刺激的だった金沢の夜。


メロメロポッチ、

噂通り、とても素敵な空間だった。

マスター熊野さんは、

学年違いの僕と同じ歳。



雨の中(ごめんなさい雨男)、

店内は程よくお客さんが入ってくれて

終演後も話しかけてくれる人が多数いた。

ありがたい。


僕は二十数年ぶりに会う友人が聞きに来てくれて

初めて僕の歌を聞いてくれた。

時間の隙間を埋めるように

この日は丁寧に歌った。



ライブを終えて

日付が変わり

ヨシヒロさんちまで車で帰る。

僕はヨシヒロさんの車の助手席に乗り込み

二人で話す。

考えてみればこんな風に

ヨシヒロさんと二人で話すの初めてだ。

車の中というのは

独特の密閉感があって

それでいて向かい合ってるわけではないから

話しやすい。

こちらに帰ってからの

活動についてなど

いろいろ話してくれた。




真夜中に家について

打ち上げの最中、

この日、めでたく誕生日を迎える夏子さんに

サプライズのケーキ!



こうして僕らは

夜明け間近まで

呑んだ。




やれやれ

旅日記、

一回じゃ終わらないや。

第二回に続きます。



最後に

梅原ヨシヒロ「マルレーンの手紙」を。





ジョ