灯火ラヂオ02




2012年3月11日

高円寺PORTLATE

〜灯火ラヂオ02〜


黙祷

献杯


SETLIST(前半)


1 素晴らしき日曜日

2 春夏秋冬(泉谷しげる

3 あじさい

4 ふりつもる

5 冬眠

6 最後の春休み(松任谷由実

7 夕闇は僕に迫る 

8 ブラザー軒(高田渡

 
(後半)


1 ガールフレンド


・阪本正義登場

2 稲妻(ジョー長岡&阪本正義)

3 夕焼け(阪本正義&ジョー長岡)


・三上郁登場

4 Make A Wish(ELLEGARDEN

5 枯葉(アコーディオン独奏)

6 赤いスイトピー(アコーディオン独奏)

7 時代(中島みゆき)(ジョー&郁)


・岩見夏子のお話


8 わたしは海女

9 波止場


〜アンコール〜

10 故郷(唱歌





3月11日は

沢山の方々にポートレートに集っていただきました。

夏子さんに生けていただいたお花満開の中で

皆さんと過ごせたすべての時間が

今でも夢のようです。

感謝してもしても、しきれません。

本当にありがとう。



投げ銭は、

合計で 49800円 となりました。

その他、当日来れなかった方からも

カンパをいただきました。



額の大小は、はっきりとどうでもよかったのですが

正直に吐露すれば

ちょっと呆然とする額で

考えると、体が今でも強張ります。


きちんと東北歌旅の計画を立てて

1円も無駄にすることなく

使わせていただきます。

義捐金にした方がよかった、と言われないように。


歌旅の時期や内容などは

決め次第、ここで報告します。



夏子さんのお花は

菜の花

雪やなぎ

レンギョウ

を組み合わせた

黄色と白を基調にした

春らしい、

麗しい、

可愛らしい、

見事な佇まいでした。


写真では紹介できませんが

ポートレート

菜の花の香りで、いっぱいになった。


お店の入口に花。

ステージの脇に大きな花。

カウンターの上、吊り棚の上部に花、花!

(僕の帽子にも花)


人の手で作り上げるものは

人の匂いがします。

そのすべてが

夏子さんらしい、仕上がりでした。



僕は何度か

夏子さんがお花屋さんで働いている後ろ姿を

覗いたことがあるんですが

その背中、横顔、眼差し、

とっても素敵なんです。


この日の生けっぷりも

てきぱきと手際よく

そしてなにより、潔くて

見とれてしまいました。

お花への愛に溢れた人。

そして言わずもがな、

音楽大好きな 乙女 です。w



手際良く

てきぱきと、と言えば、

ポートレートの郁さん。

一度でもポートレートを訪れたことのある人は

うんうん、と頷いていただけると思います。

女性一人で

お店の全てを切り盛りしてますが

決してかしこまることなく

いつだってフレンドリー。

がしかし、

背筋のピンと伸びた接客に

惚れ惚れします。

僕のお酒を呑むときの体温に

ぴったりの接客。



お願いして

カウンターには蝋燭の灯りを、ぽつりぽつりと。

ニッカウヰスキー、「宮城峡」の10年!

桜モスコミュールという、この日特製のカクテルを

用意していただいた。


郁さんにはゲストとして

アコーディオンの演奏をお願いしました。

いきなり郁さん、英語で歌い始めて

僕は真横で度肝を抜かれ w

「枯葉」を彼女らしく、かっこよくスウィングしたら

最後に「赤いスイトピー」。

人前での演奏は三度目ということでしたが、

この人、とんでもないエンターテイナーじゃないか。

見事に僕の想像を越えた

素敵な演奏だった。

僕の青春ど真ん中「赤いスイトピー」で

会場が一気に華やいだ。

とびきりのお洒落もしてきてくれて

嬉しかったな。

二人で「時代」をやりました。



ローリンは

フライヤーのデザインを始め

夏子さんのお花の助手として(笑)

グラフィックデザイナーとしてのセンスを

大いに発揮。

いつも感心するのは

細かいところを

よく気づいてくれて

よく動いてくれる。

自分から名乗り出てくれて、

演奏は、歌とハープで参加。

「夕焼け」を歌って、

灯火ラヂオに、色を添えてくれた。

何度聞いても、

風景が溢れる、いい歌。

写真も沢山撮ってくれて

ローリンショットが全然ないね。

ごめんね。



黙祷、献杯

という流れで

静やかに始めて

最後は、和やかな雰囲気に。


信頼できる三人と

会場を埋めていただいた皆様とで作った時間でした。


僕はこの「灯火ラヂオ」にチャリティという言葉を使ってません。

これはチャリティではなく、

あくまでも僕の考えるライブの形のひとつ。


震災を利用していると言われてしまえば

そうかもしれません。


けど、僕にとっては今度の震災は

部外者とは言えない様々な理由があります。

そのことから目を背けない、

背けたくない、

僕の姿勢を、ライブの形で表明したかった。



1回目の時も言いましたが

この灯火ラヂオは

僕の命ある限り、続けます。

誰になんと言われようと。

共鳴していただけるお客さんが

たとえ少なくなったとしても。


僕は去年の5月、

これを始めるにあたり

覚悟して

そう決めたんです。

そして様々な方の助言や提案で

このラヂオをさらに深化させたく思ってます。

深く、より深く。



音楽は決して

祝祭だけのために存在しているのではない、

ということ。

人の世の喜怒哀楽に

寄り添った音楽がある、ということ。


これは僕のエゴ。

そして僕の挑戦です。


押しつけたりするつもりなんて

さらさらありません。


率直な意見や批判、

新しい提案、アイデア

その全てを受け付けています。

どうぞ遠慮なくなんなりと

ジョー長岡まで送りつけてください。

お話しましょ。

どうかよろしくお願いします。




ジョー長岡