夏休み2010

13日。

仕事終わりで

九段の坂を一気に駆け上がる。

閉門ぎりぎり。

吹き出る汗、蝉の大合唱。

久しぶり、祖父の前に立つ。

みなぎってくる、僕の中に。

正体はわからない。

夕暮れ。

逢魔の時間。

とにかく蝉が歌っている。




14日。

これまた久しぶりに

実家に泊まる。

病床の父は

時折唸り声。

そして、母親の寝息。

このふたりの気配に包まれての夜は

もう最後かもしれないと

思ったら泣けた。

泣けて、眠れず。

長い時間、親と過ごすと

すぐに険悪になるので 笑

朝方早くに帰る。

帰りの地下鉄乗り換え駅で

Y新聞の広告文に立ち止る。



「片思いに応えられる」

について考えたら

最寄り駅を通過してた。




15日。

暑い日。

STAXFREDにてライブ。

中村さんに声をかけてもらった時、

どうしようか迷ったが

この日に歌うの初めてだなと、承諾。

STAXFREDに向かう道すがらには

いくつかの墓地横を通る。

お盆ということで

花が綺麗に飾られていた。

本番前、

お客さんからいただいた真っ赤な薔薇を

胸に差してステージへ。

気障だけどさ

この日だからいいでしょ。

一昨日、僕の中にみなぎった何かを

一気に放射するような感覚だった。

あっという間の35分。

僕の中では圧倒的、今年一番の出来でした。

そして

そのことをちゃぁんと指摘してくれる

僕の大事な大事なお客様に

感謝。



16日。

甥っ子らと時間を過ごす。

僕の前で

はしゃいで

ふざけて

僕を含め、家族皆を困らせる二人。

僕は

自分が幼かった頃のことばかり思い出し

死んでしまった親類のことばかり思い出し。

気難しいところがあった僕を

時折、はしゃがしてくれた人達のことを

懐かしく思い出す。




17日。

暑い。

アリエッティに会いに行く。

巨大なスクリーンの中で生きる少女に

僕は完璧に 恋 をした。

向こうの世界の誰かに恋をするなんて

いつ以来だろう。

映画の最後は

アリエッティと別れるのが辛くて

泣けた。

隣の席の若いカップルが

ジブリにしては地味な映画だったね

と、エンドロールで語り合ってた。

僕はすぐに席を立ち

街に飛び出た!





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2010年の夏休みは

終わりました。

さぁ

今年の〆まで

駆け抜けるよ。


ジョー