秘密の花園


〜プロローグ〜



この花園に入られた

紳士淑女の皆様へ。


あなた方は

今宵この場所で繰り広げられる

全ての行為について

決して他言してはなりません。



私達の社会では

私達の営みすべてを

露わにしてはいけないと

太古の昔から教えられてきました。


それは

規範とか道徳とか常識といった言葉で

制限され

時に、その境界線を越えれば

「罪」とされてきました。


しかし

それらをうっすらと意識的に

匂わせれば

美徳とか美学、芸術の領域に達し


いつの世でも

歌や舞踊や絵画や文学や映画や

ありとあらゆる芸能、芸術の世界で

人々を癒し

憂さを晴らしてきました。


言い換えれば私達は

私達の考える所の恥部を

できる限りひた隠しにし

オブラートに包み

時にはこそこそと陰で呟きながら

日常を謳歌しているのです。



今夜のような

美しい花園のただ中で

花の強い香りの中で


私たちは

なにひとつ包み隠さず

皆様の前にすべてをさらけ出すことを

ここに誓います。





真面目にキスしていいのなんて

ムードを知らない人、嗚呼焦るわ

Moon light Magic !

私のことをくどきたいなら

三日月の夜

Hold me Tight !

入り江の奥は

誰も誰も知らない…



秘密の花園、開演します。

こんばんは、ジョー長岡です。






(写真はFBやtwitterから、拝借しました☆)




関わっていただいた

全ての皆様に

厚く御礼申し上げます。


ありがとうございました。




ジョー

官能

6月。

今年も一年の折り返しを迎えようとしている。

マンスリーで企ててきたSTAXFREDでのライブも

いよいよ6回目となる。


暑い夏がくる前に

官能的なステージを作りたい。

オランさん、夏子さんと。


異性として、

人生の先輩として、

魅力いっぱいのお二人。


仲良くさせていただき

本当に光栄です。


気心知れた三人だからこそ

アットホームな何かではなく

それぞれに井戸を掘って

明け透けにしたいような心持ちなのです。


実際に何かを告白するということではなく、

何かこう、

それぞれの秘めた一面に

光を当てたいような。

影をより色濃く、感じたいような。


誰も知らない庭に

ママの目を盗んで来るような、

ムーンライトマジック。


題して「秘密の花園」。

6月15日、日曜日の夜。


おかげさまで、お席が埋まってきました。

迷われてる方、お早めにご予約ください。

こちらのコメント欄でも構いません。

どうぞよろしくお願いします。






(フライヤーデザイン 阪本正義)







僕が東京で一番好きな場所。

官能的な場所、と言ってもいい。


東京に初めて出てきたとき

この辺りをひとりでよく歩いた。

今は、僕の毎日の通勤路。


平行して走る電車、

すれ違う電車を

気づけばじっと

眺めている。





そして、

この小説の舞台でもある。


主人公の二人が

あてもなく歩く道。


久しぶりに読み返して

また違う印象に包まれた。






上野にバルテュスを見に行く。

この10年で

僕が最も直に触れたかった絵画。


官能とは何か、

美しさの正体について、

深い緑の中で

しばらくぼんやりと考えることになりそうだ。




秘密の花園」の前に訪れることができて

よかった。






さて。

今月の終わりには

STAXFREDの11周年記念ライブに出ます。

6月29日の日曜日。

いつもより早い時間にスタート。

10人の出演者、

全員弾き語りで

店のお祝いに花を添えたい。

フライヤの名前順に、歌っていきます。



始めから見ても

途中から見ても

楽しめると思いますよ。





それと、もうひとつ。

こっそりと言いますが。


今月僕は

もう一ヵ所、特別な場所で

ライブを予定しています。


活動を始めて14年目になりますが

この種のオファーは、意外にも初めてです。


ワクワクしています。


詳細は当日まで言えませんが

報告はしたいと思います、このブログで。




ライブ会場でお逢いしましょうね。





ジョー長岡

直球

自分の企画なんだから

自分が、いいと思ってる音楽人をゲストに呼ぶのは

当たり前なんだが

それだけで、いい演奏会になるかといえば

そう簡単な話ではない。


だからこれまでは、

あの手この手で

伏線を張って

イデア振り絞って

いろんな企てを仕込んで

ライブに臨んでいた。


しかし。

ここんとこ、そんな気が全く起きない。

とてもシンプルに

好きな人の歌と自分の歌だけで

お客様に、ストレートに見せたい気持ちがある。

イデアがないわけではない。

理由が自分でよくわからないが

シンプルに歌を届けたい気持ちなんです、今。


そんなわけで堀内君と2マン。

僕が先で、堀内君が後。

セッションやると思います。

是非、お越しください。

お待ちしています!




ジョー長岡企画Vol.5


5月10日 土曜日

「ばったり堀内君に会った、雪の日に西荻で」


新高円寺STAXFRED

http://staxfred.com/

19時開場 19時半開演

2000円(1ドリンクオーダー)

出演 堀内章秀(無頼庵) ジョー長岡






(デザイン 阪本正義)


阪本さん、

毎回いい仕事してくれてる。

感謝。






来週の木曜日、5/15は

池袋の鈴ん小屋に初出演。

共演は、久々の檸檬葉他。

満月なのかな、

酒臭いタイトルね。




5月15日 木曜日


「深酒満月」

池袋鈴ん小屋

http://www.ringoya.org/

18時半開場 19時開演

前売2000円(ドリンク別)


出演 

矢野あいみ

日比康造

檸檬葉 

ジョー長岡

松島英生


(出演順)

僕は4番目、21時くらいに登場予定。





(photo by Kojima)



もう何年前の写真だろう。

東京園で初めて打ち合わせした時の様子。

檸檬葉のふみ、田中、そして僕。

好きな写真。



2階の一番大きな宴会場、

この後、僕らは東京園で少しずつ企てを重ねて

今年頭に檸檬葉は

この一番大きな会場を、お客さん満杯にした。


スタートが檸檬葉と僕の共同企画だったが

ふみがどんどん妄想を膨らませて

その今年頭の企ては

「ジョーさん抜きでやってもいい?」

って律儀に聞いてきたりして

なんだか可笑しく、可愛かった。



ボーカルふみと、ギター田中のデュオ、檸檬葉。

まだ聞いたことない方、

是非一度ライブで体感してみて。


これは僕が一番好きなやつ。




ジョー

6年前

春らしい風や日差しがあって

休日には

窓を開けて

布団を干したり

ご飯を作ったり。


今年は

春キャベツが安くて美味い。

いろんなバージョンで

コールスローばかり作ってる。


怒涛の三月が過ぎ去って

四月に入って

仕事がほんの少しだけ落ち着いて

けど、忙しい日々を送っている。

あっという間に

四月も終わろうとしています。


皆さんはお元気ですか。


まあまは毛が抜け変わる時期で

必ず毎日ブラッシングをしてやる。

やさしく、

長い時間かけて身体を触っていると

手のひらや指の先から、

伝わることってのが確かにあるなと

思う。

言葉は要らない。

二人だけの

親密な、幸せな時間。




先日、

ひょんなことからこの動画を見つけた。


6年前の渋谷、なぎ食堂。

ベーシストの、うのしょうじが

仕事で北九州に移転することになり

壮行会をやろうと、知り合いが集まった。


音楽関係者ばかりの会だから

最後はそれぞれに歌で見送った。

無頼庵っていうバンドのギターボーカル、堀内君が

なぎ食堂のガラスケースにどてんと座り

うのしょうじとデュオセッション。


ガラスケースがミシミシ鳴ってて

幹事だった僕は、実は気が気ではなく

それでちょっと変な顔で

二人の後方に佇んでる。笑



月日は流れ、

6年後の2月。


大雪が降った日に

西荻で音璃とリハーサルをやり

スタジオ出て、彼女と別れた直後、

前からギターを担いだ堀内君に偶然遭遇。


お互い名前も失念しており

なんとなく、あっって感じで

だけど誰だっけ?みたいな感じでいったんは通り過ぎようとして

いや待てよ、みたいにお互い声を掛け合った。笑


まだお互い歌ってんだねぇ…なんて言い合って

その場はすぐに別れたけど

ピン♪ ときたのでオファー。


決まり。




5月10日 土曜日

ジョー長岡企画Vol.5

「ばったり堀内君に会った、雪の日に西荻で」

新高円寺STAXFRED

http://staxfred.com/

19時開場 19時半開演

チャージ2000円 (1ドリンクオーダー)

出演 堀内章秀(無頼庵) ジョー長岡



同世代の堀内君、

初めての2マンでどんな夜になるか

今からワクワクしてます。

どうぞよろしく!





遅ればせながら

先月のシマさんとのライブに来ていただいた方々には

厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。


「流行らない歌の在り処」というタイトルでライブをやるなら

満杯のSTAXFREDでやらなければ恰好つかない、と思っていました。

残念ながらお客様の数は少なかったですが

いいライブだったと思ってます。



ジョー長岡

寡黙と饒舌の間で



昔、寡黙な男がいた。

男はめったなことがない限り

口を開くことがなかった。

日々を坦々と過ごし

人との関わりを最小限にして

暮らしてきた。



ある時男は、女に出会い

恋に落ちて

女と永遠の愛の契りを交わした。



契りを交わして以来、

男は饒舌になった。

男はこれまで見てきた風景について

世界の奇跡や不条理や

人の情けや残酷さを

語り始めた。


静かな波打ち際の美しさのついて。

山のふもとに吹く清々しい風について。

季節ごとに咲き乱れる花の話、

動物のしなやかな足について、

異国の食事の話、

音楽の話、

男は知ってることすべてを

拙い言葉で話し始めた。


そして

目の前の女が、いかに麗しく

自分にとってかけがえのない存在であるかを

拙い言葉で話し始めた。


時には歌った。

歌が上手いわけではなかったが

話すより歌った方が

伝わるような気がしたのだ。

何がって、愛が。


男は女に愛の全てを捧げた。

女も男を愛した。





やがて。

長い時間が経って。



男と女は

それぞれひとりで歩き始めた。



二人の間に何があったのかは

二人にしかわからない。


世界の奇跡と不条理、

人の情けと残酷さを

すべて掛け合わせて

長い時間で割ったような

ありふれた話。



男はまた

寡黙に戻ったが

歌うことはやめなかった。


何故って

理由はちょっとよくわからない。

ありふれた理由なんだろう。


そう、

男と女は

袂を分かち

それぞれに歩いてるが


愛の契りは

交わしたままなのだ。

その女との、ではなく

自分への愛の契り。


だから男は歌うんです、

いつでも

どんな時も

青臭いラブソングを、

天使のような声でもない、

上手でもない歌声で

デカイ声でね。



(デザイン 阪本正義)



〜2014 ジョー長岡企画 Vol.4〜

「流行らない歌の在り処」

4月20日 日曜日

新高円寺STAXFRED

http://staxfred.com/

19時開場 19時半開演

2000円(1ドリンクオーダー)

出演 シマ ジョー長岡



東京バンドのシマさんを

お呼びしています。

いろいろアイデアは湧いてたが

猪口才なことはやめにして

ただ二人で

それぞれのソロの世界を

歌いたい。

そんな気分です。

どうぞ聞きに来てください。


ジョー長岡

ブランケット

三月のピクニック。

去年のラ・カーニャには

一時退院中のシュウカイが来てくれた。


一番前の席で

少しだるそうにして

けれど最後まで見てくれた。


僕はシュウカイを見ると

うるうるしてしまいそうだったから

なるべく見ないようにしていた。


もっと見ておけばよかった、

目に焼き付けておけばよかったと

今では後悔している。


きっとラ・カーニャのステージに立ったら

あいつのことを思い出すだろう。

うるうるしたって構わない。

思い出して、

あいつのいる場所にまで歌を届けたい。


阪本正義とジョー長岡。

まだ肌寒い日曜日に

ピクニックを開催します。

ブランケットみたいな

フワフワの、ぬくい歌を準備して

皆様のお越しを

心よりお待ちしています。


先日、阪本正義とスタジオに入ったけど

55歳、ますます声出てますよ!





『 三月のピクニック 』

〜阪本正義とジョー長岡〜

日時 3月23日 日曜日

場所 下北沢ラ・カーニャ

http://www1.ttcn.ne.jp/lacana/

時間 18時半開場 19時開演

料金 前売2000円(当日2500円)

※予約はこちらのコメント欄でも受け付けてます。



先日の灯火ラヂオで

お客様にいただいた

赤いスイトピー。

部屋に春色満開。

僕の心の岸辺にも満開。



とても気に入ってる写真。

先日、「セプチマ」という素敵な場所で

スッパマイクロパンチョップのライブに飛び入りした。

久しぶりに(8年ぶり!)セッション。

細胞のひとつひとつが、

ウキウキ喜んでるのがわかった。



最後になりますが

ライブの会場に足を運んでいただき

僕の歌に耳を傾けてくれた方々、

本当にありがとうございました。


もっと遠くに

もっと深いところに

僕の歌を届けたい。

飛ばしたい。


また是非聞きに来てください。


ジョー長岡

僕が歌う理由

(デザイン 阪本正義)



数少ない音瓶波ラヂオリスナーの皆様。

お察しのとおり、

日々の仕事に忙殺され

この場所に向かうことが、難しい状況です。


がしかし、

FacebookTwitterは更新してますので

ジョー長岡に興味のある方は

そちらでフォローお願いいたします。


ライブの告知なども、

そちらの方がより頻繁です。



さて明日は「灯火ラヂオ03」。

新高円寺STAXFREDで20時スタート。

お仕事帰りの方が多いと思いますが

まだお席残ってますので

まっすぐ帰りたくないなぁという方は

是非お越しください。

お待ちしています。


歌とギターとお話だけの

100分レディオショー。


チャリティーではありません。

募金を募ったりもしませんし

最後にみんなで大合唱したりもしません。

普通の僕のワンマンライブ。


けれど、

明日が1年の中の

365分の1日だなんて、

これっぽっちも思っていません。


理不尽なこと

不条理なこと

突然自分の身にふりかかる災害や事故や

様々な出来事。


幸せや温もりや

愛や希望や夢が

いかに儚く、尊いことか。


思想や信条の異なる人間たちと

共存することの難しさ

分かち合う素晴らしさ。



この世界に生きている

この時代に生きている人間として

明日、ステージに立ち、

ギターを抱え

デカイ声で歌う理由が

僕にはあるのです。

あるのです!


明日夜、

STAXFREDでお逢いしましょう。


ジョー長岡